絵の描き方|確実に上達する模写の方法
皆さんの中には、
独学で絵の練習をされている方もいらっしゃるかと思います。
【模写】はそんな方にお勧めの練習方法です。
自力で様々な技術を編み出していくのはなかなか至難の業です。
上手い人の作品をポイントを絞って真似することで多くの学びがあり、実際に絵も上手くなります。
よく海外の美術館などでは、有名な絵画の前で模写をして勉強しているシーンなどもお馴染みですね!
かなり優雅でうらやましい環境です!
今回は、映画のワンシーンや、油絵作品の写真から模写をしてみました。
模写は油絵や水彩画の練習に限らず、
似顔絵や肖像画にも有効ですよ!
目次
絵の描き方で確実に上達する模写の方法
本来であれば同じ画材が一番望ましいのですが、今回はペイントソフトでデジタルでの練習です。
使用したペイントソフトはPhotoshopですが、目的に合わせて使いやすいもので良いと思います。
デジタルで作画するメリットもあります。
- 全体を見比べやすい
- ディテールなどの観察がし易い
- 試したことがよく分かる
- 作画時間が早い
- やり直しか何度でも出来る
などが挙げられます。
一方で、デジタルは簡単に真似できる反面、例えば油絵で同じ様にするには大変難しかったりもしますので、それはまた別の練習が必要になります。今回の練習では全てを正確に模写するのではなく、目的を絞って、そこを「真似る」イメージです。
光の表現|絵の描き方・模写
まずは、インターネット上の肖像画の画像から、勉強になりそうな作品の写真を使っての練習です。
ネットで見て良いなと思うものをランダムにピックアップしています。
最初の練習では、色の乗せ方・・特に光の表現と的確な色の位置の研究です。
溢れる木漏れ日|油絵人物画の模写
光の表現の中でも【溢れる木漏れ日】は良い勉強になります。
ルノワールの記事でも同じように模写しましたが、光は命そのものだという事が良く分かります。
光の表現には、同時に影の部分の色使いも大切です。
この作家はロシアの人かと思いますが、
光の表現が上手いのと、作画時間が早いところに魅力を感じたので模写してみました。
この絵の模写では、金髪の女性をモデルに陰と陽のカラーリングのみに絞って練習しました。
さくらんぼと少女|油絵人物画の模写
光の表現を学ぶため、柔らかい暖かさの表現を学んでみました。
繰り返しになりますが、明るさや光を表現するには暗い部分の的確な表現が必要です。
この練習では、その位部分のバランス感覚を身に着けるのに役に立ちました。
色彩の美しさと対比|油絵肖像画の模写
女性の表現を学ぶため、【色彩の美しさと対比】に注目しての練習です。
光のつかみ方と、色の使い方、柔らかい表現は勉強になりました。
また、個人的には、このアーティストほど生々しい色使いはしないかな、
など自分との違いも感じたりしました。
いずれにせよ、模写することで自身との違いも分り、勉強になりました。
舞妓さんをモデルに|油絵肖像画の模写
こういった模写の練習の間に、写真から描いたりもします。
美しい光に包まれた舞妓さんをモデルに油絵の練習作品、
この作品は、上記の練習後に、生の写真から描いたものです。
吸収した結果を試す感じでしょうか。なるべくポイントを意識して描くようにしています。
厳密には模写では無いかもしれませんが、同じように再現するという意味では模写的要素は多いです。
写真からの模写は、作品の模写から吸収した結果を試す感じに近いかもしれません。
練習後は、この様に、実際にどの様に変わったかも確認してみると良いでしょう。
暗めの表現|絵の描き方・模写
次の作品は、先程の光の表現とは対象的に暗いトーンの作品を選びました。
先ほどの作家に比べて全体に光だけではなく陰の部分の重さといいますか、
トーンが低めの表現の練習です。
暗部をしっかりと表現すると、独特の説得力が出ます。
また、作品のテーマによっては、落ち着いた色調で飽きない良さがあり、
自分の性格的にはこちらの方が相性がいいかな、などと感じながら模写しました。
油絵人物画の模写作品で感覚を磨く1
作品を描く際に、表面的な事以上の表現が求められます。
【女性の感情までも表現する】といった所が、色調で表現されていた作品です。
こちらの作品ではその辺りを意識しての練習となりました。
油絵人物画の模写作品で感覚を磨く2
こちらの作品では【女性の悲しみを表現】してみました。
少しの表情の変化だけでも、悲しみの表現から、優しい表現に変わります。
今回は、色のバランスの研究がメインでしたが、改めて表情は大切だと思った次第です。
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3.写実|デジタル肖像画
写実タッチの人物肖像画は、ペットも人物も、まるで写真の様なリアルな表現で人気です。高画質で印刷した本格的な肖像画ですが、サンプル写真の様な、誇張・デフォルメした表現にも向いてます。価格も肖像画としては破格のお値段です。カリカチュア似顔絵と人物肖像画の融合したオリジナルの作風と言えます。
映画のワンシーンから|絵の描き方・模写
次は、映画のワンシーンを使ってみました。
光や色の表現も含め、元々こだわっているものが多く、表現の参考にもなり、
映画のワンシーンを切り取っての練習には良い材料かと思います。
ネットの画像検索で拾っても良いですが、
私は、お気に入りの映画のシーンから自分でキャプチャーしています。
ジェニファー・コネリー|映画から模写
映画「Once Upon a Time in America」の中から【ジェニファー・コネリー】を描いてみました。
映画のシーンは内面を表したような色調ですので、そのまま表現してもいい感じになりますね。
この作品は6年ほど前の習作ですが、これ以降、私の作風も変わったと思います。
バート・ヤング|映画から模写
同じく【バート・ヤング】
こちらはグリーン系をベースに、明るめの茶色を置いています。
この様に、色数を絞って描くのも、全体のトーンをまとめる良い方法となります。
オドレイ・トトゥ|映画から模写
こちらは映画【のココ・シャネル】から、主役のオドレイ・トトゥの仕事風景です。
(映画自体の)彼女の表情と、全体のトーンが上手く合ってると思います。
老人の内面まで表現|映画から模写
映画「メトロに乗って」のワンシーンだったと思います。
【老人の内面まで表現したい】ということで、老人の顔の部分に焦点を当てた構成にしています。
私は、顔を描く仕事をしていますので、その意味でもこのスタイルはなかなか気に入っています。
二人の愛情を表現|映画から模写
お馴染みの映画「ゴースト」より
幅広いトーンでありながら、統一感を持たせつつ
明暗をハッキリさせることで、スポットライトの様な表現になりました。
陰の部分の色調にも気を配っています。
まとめ|絵の描き方で確実に上達する模写の方法
模写練習の最終目的として、オリジナルの表現が付くように、
写真には無い魅力や、私の意図したポイントを意識して描くようにしています。
ここ一週間くらいで(2017年の話です)合計15枚ほど試しましたが、
改めて模写は良い訓練になるなと思います。
油絵の人物画を実際に描いていく場合の前段階として、技術の訓練だけでなく、
好みのタッチや画風なども併せて体得出来たので、確実にワンランク向上を実感できました。
油絵はアクリルと違い、専門的知識がないと扱いが難しいのですが、逆に私の場合はそこを強みに、似顔絵では超えられない壁を越えていきたいと思います。
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