マスク着用の写真から似顔絵は描けるのか?
この記事は似顔絵師のブログ記事なので、今回は似顔絵とマスクの関係を考察したいと思います。
ある意味でセンシティブな話題ですが、同時に私としては避けては通れない話題でもあります。
なので、ある程度の覚悟を持って記事にしています。最後にその辺りに関しても少し触れています。
マスクが当たり前の時代に似顔絵は成立する?
写真から似顔絵、現状把握から
マスク着用の写真は今後増える一方か?
2022年の今では外出時はもちろんの事、人と会う時は常にマスクというのが常識という方も多いかと思います。
なので結果的に、最近は写真もマスクを着用している顔しか持っていないという人も伴って増えています。
マスク生活が定着して、他人に素顔を見せるのが恥ずかしい人も若い世代を中心に多いですよね!
現在までの似顔絵のご注文の中にも、マスクしていて更にプリクラで加工されたお写真を送ってこられるお客様もいらっしゃいました。そういったお客様の中でも、今のところはまだマスクしていない顔写真が一枚もないという方はいらっしゃらないです。
しかし、もしかしたら既に、マスクした顔の写真しかないので、カリカチュア似顔絵の依頼を断念したという方も一定数いらっしゃるのかもしれません。
実際に私の場合はご新規様の注文は昨年あたりから減っており、リピーター様中心のご依頼になっています。
写真から似顔絵を描く場合の似顔絵師の頭の中は?
実際にマスク着用の写真から似顔絵は描けるのか?
今回の記事で伝えたいことの一つに、最大限、今迄の経験とノウハウを使って対応しますので
適切な写真が無い場合も諦めないで欲しいケースもあるということです。
ただ、マスクのみのお写真の場合は、どうしても私の頭の中の顔のデータベースを基に想像するしかないのも事実です。そして、その際の解決法は大きく2つ考えられます。
解決案1:マスク着用姿のまま描く。
なんだ、そのまま?そんなこと?と思われるかもしれませんが、
目元や髪型など、仮にマスクしていてもその人らしい特徴はありますので、素直にそのままマスク姿で描くというのも一つの解決法です。
つまり、マスクした顔のままの似顔絵でも、私が無駄にこだわっているだけの場合があり、一番大切な事はお客様側でご満足頂ければいいというものです。実際にマスク姿で描いた似顔絵も既に多く見られます。
私の場合は、写実的な似顔絵も得意なので、マスクで見えない表情からもその人の雰囲気を引き出すカリカチュア似顔絵に仕上げる事は可能ですし、そこが腕の見せ所でもあるかと思います。
解決案2:下絵を確認してもらう。
マスクで表情を隠れている場合に、マスク無しの顔を描くとなるとこれは私が想像するしかありません。
可能であれば、何枚かお写真を頂ければ多少は参考になるかとは思いますが、想像の域を出ません。
しかし、多分この様な顔ではないかという想像は過去の経験やデータベースから概ねつくものです。
なので、下書き(ラフ)の段階で、ご依頼者様に確認頂いて、違いがあれば修正するという形になるかと思います。
これはマスクの有無に関わらず、今でもご希望があればお客様とのやり取りの中で下絵は確認頂いているものですので、仮にマスク着用の場合であっても、今後こういった形で対応出来るかと思います。
結論としては、マスク姿でそのまま描くという解決案1と併せて、検討頂ければと思います。
まずはマスク姿で描く解決案を前提として、何かの事情でマスクの無い素顔の似顔絵をご希望の場合にご相談頂ければと思います。
私としてはいずれにせよ、楽しい作品に仕上げてお客様やプレゼントされる方に喜んで頂けるのが一番大切と考えています。
解決案3:あとりえマロンでの裏技を特別に紹介!
マスクを着用した顔というのは、表情を隠すという以外に、マスク自体の表情が強調されることも同時にあります。
特に、折りのあるマスクですと、その折りが『への字』だった場合、折角笑っているお写真でも不機嫌に見えてしまいます。なので、その様な先入観を取り除くことも大切です。
写真のマスクの部分を隠すのも簡単で有効かもしれませんが、その場合に私なら、
画像処理ソフトでマスク部分をプレーンに隠したり、更にその上に想像上の下絵を描いてみたりと、自分なりの試行錯誤で出来る限りの可能性を引き出すようにしています。
作画する上での一番のポイントして
マスクの有無が作品のイメージを大きく左右しない様に制作します。
マスクは確かに似顔絵にとっては特徴を減らすデメリットにはなるのですが、そこをデメリットととらえるのではなくて、一つの表情として私が上書きして表現出来ればと言ったところです。
上手くニュアンスが伝わったでしょうか?
マスク当たり前の時代の「似顔絵通販」で変わること
マスクが表情の魅力を隠しているのは間違いない
似顔絵やカリカチュア自体がオワコンになる可能性は?
この記事を書いている今は4月になり新学期も始まりました。
私としては悲しい事ですが、登校中の近所の小学生もマスクを徹底されています。
新しいお友達の顔を知らない世代にとって顔という情報の価値は我々とは違うものになるかもしれません。
時の積み重ねの方向を簡単には切り替える事は難しいので、この傾向は今後更に進むと考えています。
お友達の素顔を見たいという好奇心はある様ですが、顔を隠したい心理の子供を見ていると、笑顔でお友達と一緒の機会などもほとんどない子供も全国で多いわけです。
また、大人の社会を見ても一部に景気の良い方が目立ちますが、目立たない多くの方は生活で手一杯という感じで経済的にも厳しい状況かと思います。
コ〇ナ以外にも戦争の影響もあり、これから本格的な大不況になる可能性も高く、世の中を見ても正直なところ以前と比べて明るさがありませんよね。
なので、ニーズとしては明らかに似顔絵業界は今迄とは変化していくと思います。
しかし、アートが無くなった時代はありませんので、生活必需品とは意味合いは違いますが、人が生きていくうえで大切な役割を果たすものなのは同時に間違いありません。
生きる希望に繋がる力
マスク当たり前時代の『似顔絵』における価値の再提案
素顔の価値の再提案
以上の2点を踏まえて、私の立場で出来る事として、今後は素顔の価値を改めて提案する必要があるかと思います。
今後の社会では、元の顔をよく知らない人間関係が当たり前になっても不思議ではないですし、学校でも特に女の子は恥ずかしがって絶対にマスクを取らない様なので、クラスのお友達の顔をちゃんと見たことが無い、といったことも私の子供の学校ですらその様な感じになっています。
これからの時代、テレビやネットの中以外に、他人の素顔を見る機会はどんどん減っていく可能性はあります。
そんな中で顔という一番の個性を描き分けられる仕事自体をこの先どこまで魅力的に感じてもらえるか。
一方で今では無料アプリなどでも自分のアバターを簡単に作成できるので、自分というものがオンラインの中でアバター化していくとなると、顔の持つ個性や似顔絵、カリカチュアなどがどんどん必要なくなっていくと思います。
これは極論かもしれませんが、しかし、しかしです!
だからこそ、似顔絵はマスクのない素敵な笑顔という、逆手に取った価値観を今後は更にご提案出来ると思います。
内面の価値の提案
余談|マスクについて似顔絵師、個人としてのスタンス
私のこの2年間のスタンスについて
今回のコ〇ナ騒動は最初の報道から違和感がありましたが、それが完全な確信に変わったのは2020年の2月の終わり頃なので、比較的早い段階からそういう視点で今回の騒動には強い疑問を感じつつ報道を見ていました。
そしてその違和感や疑問を2020年の4月位から少しずつSNSで発信していきました。
当時はなんだかんだで2割位の人は違和感や疑問を持っているかと思っていましたが、私は1000人に1人以下の変人だったと後で痛感することになります。
最近は社会活動を通じて、全国に同じ考えの知り合いが出来たもののそれでも現在進行形でマイノリティです。
という事で私個人は色々とマスクについての持論はありますが、これに関して発信するとビジネス的にはマイナスしかないので今迄は仕事上ではそういった事には極力触れていません。
しかし、繰り返しになりますが、2年以上が経過した今に至っては寧ろ、仕事関係の場であっても公開していくのも有りかと思います。そろそろ自分はこういう考えを持った人間ですともっと普通に公表してもいい時期ではないでしょうか?
2面を使い分けられるほど器用ではないですし、私自身は昔からマスクしている方への差別感情はありません。
逆に私が周りからは偏見を持って見られたり接せられた経験はもちろんあります。
ずっと良好な関係を保っていたリピーター様からも詳細は伏せますが、率直に感じたのは私への完全なる人格否定ですが、日本中の至る場所で似た様な事が起きていると考えると、相当人間関係が根底から崩れるところに来ているなという感じがしています。
私個人はマスクを外す社会の方が今後の日本人全体にとって遥かに有益と考えています。
これも繰り返しになりますが、究極的にはマスクをするしないは子供も含めて個人の選択であり、それによって相手を差別する様な事は少なくとも私は考えていません。
それぞれの立場で考え方も事情もソースも判断も行動も違うので、何が正解かは個人個人違うと思っています。
見ている世界も体験する事柄も、同じ場所に入る様で全く個人個人で違いますし、与えられた使命も当然違います。
社会活動している方の中にはその想いと危機感から主張の強い方もいますが、私はどちらかと言うと逆で、世間から今後どう受け入れてもらおうかという考えです。つまり、現状ではあくまでも一般の多くの方からは、バイオテロリストであり偏った考えの少数派というのが私が自覚している自分の社会的な立ち位置です。
SNSは情報が極端に偏りますので、私の周りには私と似た思考の人しか集まりません。
敢えて言えばアーティストという仕事の良かった点は、マイノリティの考え方や変わった性格なのを比較的寛容に受け一般の方に入れてもらえる事です。
地元の人達との交流もここ2年程途絶えておりましたが、昨年末位より徐々に回復しつつあり、これも嬉しい事です。
私の考え方のベースとなるもの
例えが適切かどうかは分かりませんが、先程の話はマイノリティーの例えば性同一障害の人がそれで苦しんでいてカミングアウトすることで一気にそこから自分らしく生きられるようになったという感じの展開を私自身にも期待してのことです。
もちろん、そんなに世の中というものは都合よくも甘くはないのは重々承知ですが、このまま正直な気持ちと仕事上の対応とを上手く取っていこうとするよりは、私がこういう考えの人物という事を認知して頂いた上で、社会人として受け入れて頂く方が今後は良い気がします。
結果的に今以上に世の中から相手にされなくなる可能性の方が遥かに高いですが、ある意味ここまで長期になると達観と言いますか、その時はその時で仕方がないかとも考えています。
ちなみに自分の父が他界した歳に残り1年となりました。まずはそこまでを私の人生の一区切りと考えているので、それまでに少しでも良い可能性のある生き方をしてみたいというのもあります。その時点になってまだ何か残されたものがあり継続して人生を続けられれば幸いだしダメな時は潔く人生の全てを諦めようと考えています。
マスクの着用について動画が示唆する可能性
特に4月以降はたまたまかも知れませんがインフルエンサーのyoutuberなども、マスク着用せずの素顔でのロケが目立つ様になりました。彼らは時代の空気その他には非常に敏感でyoutubeの規約違反などにも慎重に対応されます。
一方で時代を引っ張る側として、マスク着用しないで街中を話しながら歩く姿を動画を通じて見せる事で、もうそろそろいいんじゃないですか?という提案を暗に行動で示してくれている様な気もします。
また、添付の動画はドコモが公式に出している動画なので、既に延べ1100万人以上が視聴しています。
2020年は勿論の事、2021年でもこの様な内容をこの様な大企業が出す事で不謹慎だと大バッシングにつながった可能性があります。企業はイメージをとても大切にします。同時に時代の空気にも敏感です。これらの制作に関わる広告代理店はそれらの全てを理解した上で、この様な未来への可能性を示唆した意味は大きいのではないかと思います。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
最後は少し重たい内容になってしまいましたが、個人的には皆さんにカミングアウトすることで前向きに良い仕事が出来ればと言った想いを込めたつもりです。
作品のご依頼も是非お待ちしております!
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